今日はミラノの青空市場のお話です。
ミラノ市内では、ほぼ毎日どこかで、青空市場が開催されています。
イタリア各地から品物が届き、近隣の農家が自家製のチーズや
はちみつなどを持ち寄るため、
スーパーのものより新鮮で、品質が良く、お値段もリーゾナブルです。
また、お店を出している人たちとの会話を楽しみながら、試食もして買い物ができます。もちろんイタリア語ですが、イタリア語を話さないうちのカミさんにも、身振り手振りと片言の英語で話しかける陽気なお兄ちゃんや
おっちゃん、おばちゃんが多いです。
チェリーだって季節になるといくらでもあります。
しかも、安くて美味しいです!
この立派なイチゴはイタリア南部バジリカタ州から来ています。
2月ですと、南部のプーリア州から届いた新鮮な菜の花が
ずらりと並んでいます。
うちの料理教室カーザ・ブルーザでも、2月~3月ごろになると
菜の花のパスタをメニューに出していますよ。
パプリカのインスタレーション?
ディスプレイにこだわっている店主さんも・・・
無数の種類のオリーブ。そのまんま、もしくは味付けも選べます。
もちろん量り売りです!
手前にあるのは、塩漬けのケッパー。瓶に入っているものと全く違います!
肉や魚も買えます。
羊の立体物が目印となるこの店は私の気に入りの一つ。毎日プーリア州から届く焼き立ての
パンと、2種類のチーズしか売っていませんが、どれも絶品です。クリ―ミなゴルゴンゾーラは
ノヴァラというミラノの西にある町から来ています。ペコリーノはプーリア州直送で、そのまま
食べるための若いタイプと、パスタの上にかける熟成したタイプがありますが、
冬だとあまり乳が出ないため、春まで待たないと若いタイプは手に入りません。
ここも私がよく訪れるチーズ屋さんです。特に山羊乳のチーズは絶品。
すべて自家製で、リナーテ空港の近くで酪農を営んでいます。
この屋台はミラノの北にあるベルガモ付近の水牛酪農家。水牛といえば、気候が暖かい南イタリアが有名ですが、ここは北イタリアなのに、水牛の牧場を持ち、売っている自家製のチーズはすべて水牛乳でできています。モツァレラだけではなく、ゴルゴンゾーラもグラナもそうです。製造地方と原料は規定と異なるため、DOP(保護原産地呼称)認定を受けることができませんが、一度食べたら常連になるのに違いありません。
これがそのコルゴンゾーラとグラナです!
小さく切ってもらえないので、覚悟しましょう。
5月に行ったら、市場の目玉は何といってもズッキーニの花。
日本では高級イタリアン・レストランでしか味わえませんが、
イタリア人は大体箱で買っていきます。
そして、写真はミラノのマンマのズッキーニのキャセロール。
健康志向のマンマは花の中にリコッタとパルミジャーノチーズを詰め、
オーブンで焼きます。
フライより、あっさりしながらも、
ズッキーニの花を感じる味わい深い一皿です。
出来上がったものはこれです。
いただきま~す!
All photos: © Francesco Prandoni unless otherwise indicated